私は、海の見える田舎町に移住した40代のUDOUです。
今日は、私がサポートするお笑い芸人から嬉しい報告がありました!
でも、それがまた、悩み相談になってしまったのです。
前回、お笑い講演の依頼を受けて、なんとか講演はこなしたわけですが、本人は、なかなか満足ができなかったようでした。
台本も準備して、練習していたのですが、最後の最後で、時間が早く終わり過ぎてしまったことを気にして同じギャグを何発も繰り返してしまい、最後会場はシ〜〜〜ンとしずまってしまったのです😔
その後、イベントの主催者さんの感想を聞いたら、やはり、最後に同じギャグを何回も言わなければ最高だったとの評価でした。
でも、その主催者さんから再び講演のチャンスが訪れたのです。
このお笑い芸人は、運だけは良いようです💡
この主催者さんは、お笑い芸人の子供の頃からの先輩なのですが、なんとかこのお笑い芸人を育ててやろうと考えてくれているようなのです。
この主催者さんも、元々下積みが長く、さまざまなイベントで成功を収めた結果、最終的に自分自身でイベントを主催するまで上り詰めたのでした。
今回は、その主催者さんと、お笑い芸人と、私とが、「次回の講演をどうすれば成功させられるのか?」
その知恵を絞るZOOM会議での出来事です。
お笑い芸人は、カラオケをすべき⁉️
まず、3人で、前回の講演の反省会がはじまりました。
どうして、途中まで台本通りうまく行っていたのに、最後の最後で、同じギャグを連発してしまったのでしょうか?
これが、次回対策すべき、最も重要なポイントだということは3人とも一致していました。
しかし、お笑い芸人は、「焦ってしまった。」「台本が終わったので時計を見たら、まだたくさん時間があったので、なんとかしなければいけないと頭が真っ白になってしまった。」そう言って、塞ぎ込むのです。
主催者さんは、塞ぎ込むお笑い芸人をなんとか励まそうと、自分の過去の話をしてくれています。
「俺も、最初の講演は大失敗したもんだ。お前ちゃんと頑張ってた!すごかったぞ!」
そうほめる言葉にも、お笑い芸人は、全く反応しません。
その時、お笑い芸人はボソッとつぶやきました。
「人前で話すのって、本当に慣れていないのです。このまま、人前で話ができなかったら、僕はお笑いやっていけるのか、不安で不安で、、、。」
その時、主催者さんは、キラリと目を輝かせて、こう言いました。
「俺、昔、最初の講演で失敗した時に、仲間と話し合ったんだ。そして、俺たちは場数が足りないからダメだって結論に辿り着いたんだ。」
お笑い芸人「..........」
主催者は続けました。
「でも、俺達まだ人前で立てる知名度もないから、色々考えたんだ。そして、場数を踏む方法を思いついたんだ。この方法が、今のお前には一番効果があるかもしれない。」
お笑い芸人「.....それって、何をしたんですか?」
主催者さんは、確認するように言いました。
「お前、ひょっとして、カラオケとか歌ったことないんじゃないか?」
お笑い芸人は「えっ⁉️どうしてわかるんですか?」と、驚いた顔をしました。
主催者さんは、遠い目をして言いました。
「俺さ、当時は、人前で歌を歌うとかって恥ずかしいし、格好悪いって思ってたから、カラオケとか、誰に言われても絶対に歌ったことなかったんだ。でもさ、人前で芸を披露するのって、歌を歌うことと似てると思ったから、その時、仲間と2人で、カラオケを練習してみようって話になったんだ。」
お笑い芸人は、言いました。
「私も、人前で歌を歌うなんて、恥ずかしいし、なんか意味ないじゃないですか?
どうして、みんな歌なんか歌うんだろうって思うので、今もカラオケは絶対に歌わないのです。」
主催者さんは、「やっぱりそうだよな!俺たち、ガキの頃から少しトガッテいたから、チャラチャラカラオケするなんて、考えられなかったもんな。」
このやり取りが、実は、お笑い芸人の新たな道を切り開くヒントになったのでした。
歌を歌うと度胸がつく⁉️
お笑い芸人は、主催者さんに言いました。
それで、どうやってカラオケの練習をしたのですか?
「それはな、大阪の兎我野町界隈のスナックに乗り込んで、お客の前で一曲歌うことにしたんだ。」
話はこんな内容でした。
スナックやカラオケに、一軒一軒2人で乗り込んで、必ず一曲歌って次の店に行くことにしたと言っていました。
それには、主催者さんの若かりし頃に壁にぶち当たった結果、知恵を絞った証がたくさんありました。
主催者さんと相棒さんは、当時、いつも講演で評価されず、苦い思いをしていました。
いつか必ず大物になるという夢を持っていました。
でも、何をやってもうまく笑いは取れません。
その時に、売れている先輩芸人さんはさまざまな特技があることに気がつきました。
その中でも、歌を歌うのが上手な先輩が多いことに気がついたのです。
そこで、主催者さんは、ある先輩にたずねました。
「先輩は、なぜ、歌が上手いのですか?」
先輩は、こたえました。
「俺は、昔は何やってもうまくいかなかったんだ。でもな、先輩芸人の前座で、毎回歌を歌わされたんだ。その経験が、今のこの地位になったキッカケだったんだと思うんだ。」
その言葉を聞き、主催者さんは決意をしたのでした。
「俺達は、先輩芸人の前座に呼ばれることもない、でも、同じように人前で歌を歌う練習をすれば、きっと先輩芸人に近づける!」
そう確信し、主催者さんと相方は、毎日毎日、兎我野町のスナックをまわり、一曲一曲歌ったのでした。
勿論、最初のうちは、歌も下手。
誰も、見向きもしませんし、拍手なんか起こりもしません。
でも、毎日毎日、兎我野町のスナックだけでは足りなくなり、難波や心斎橋のスナックにも飛び込みました。
毎日毎日、一軒寄っては一曲歌う。
これを繰り返したある日、スナックにいたお客さんが、「お前達の歌、凄くいいよ」って、大きな拍手をくれたのでした。
そのほんの一人のお客さんからの拍手が、主催者さん達の自信につながり、その次の店も、その次の店も、拍手が起こるようになったのでした。
お客さんの前で歌を歌うって、実は、とっても恥ずかしいですよね。
でも、この恥ずかしさって、人前で講演することにとっても似ているのです。
人前で話すことって、たとえ台本があっても、なかなか難しいことです。
でも、歌には、リズムもテンポも歌詞も、そしてメロディもあります。
それに、歌の長さ、つまり、時間って決まっていますから、「この曲はあと何分ぐらいだ。」ってわかるようになるのです。
時間の感覚が身について、その結果、自分がやるべきことには時間が関係していることが分かったのです。
一曲の歌を歌う時間は、5分程度、その5分の感覚を身につけることで、5分で何ができるのかがわかってきたのです。
その5分がわかったことで、歌を歌う時には歌詞の順序があり、順番に歌詞をリズムに合わせ、メロディーにのせて歌っていく。
そして、歌を歌い切る。
その結果、自信がついていったのです。
それが度胸だったのですね。
カラオケは、リズムとテンポと歌詞がある⁉️
そうなのです。
このカラオケ特訓は、とっても理にかなっていますよね。
歌は、リズムとテンポとそして、歌詞が必ずあります。
さらに言えば、メロディーがあります。
自分が考える暇もなく、時間の経過で、歌詞は進んでいくのです。
すると、歌ってどうやってできているのかがわかるのです。
だって、何回も何回も同じ歌を歌うのって、同じことを繰り返すことですよね。
すると、5分の歌を何度も歌うと、5分の感覚ってわかってくるのです。
5分のリズム、テンポ、そして、そこにふくむことができる歌詞、感情を伝えるメロディー。
それって、言いたいことを時間内で伝えなければいけない、講演ととっても似ているのです。
それ以上に、この「スナックで一曲歌うはしご訓練」には、強力な副産物があります。
歌を歌うという同じ行動を繰り返すわけですが、スナックにはお客さんがいます。
そのお客さんが、何度も繰り返すうちに、どうでも良くなってくるのです。
どうでも良くなると書くと、失礼なのかもしれませんが、実際に何軒も何軒も回って歌を歌っていると、お客の顔も何も全く覚えていなくなったのです。
最初は、お客さんの顔を一人一人気にして歌っていました。
でも、お客さんって、誰も自分達のことなんて見ていないことに気がついたのでした。
あれ?
俺たちって、自意識過剰?
みんな自分に手一杯で、誰も歌を歌う自分達のことなんて見てもいないんだなって、そう感じたのでした。
その経験から、「はは〜んお客さんって、それぞれ自分のことをやっているから、誰も歌を真剣に聞こうと思っていないんだな。」
そう気がついたのでした。
これが実は、とっても大きな気づきだったのでした。
そんなお客さんの前で歌うのって、だんだんお客さんが気にならなくなり、歌を歌うことにそれ自体に集中できたのでした。
カラオケには、リズムもテンポも歌詞もメロディーあるので、その歌に集中することで、歌の実力も上がっていきました。
その結果、
①お客さんは、自分達のことを見ているわけではない。
②リズムやテンポ、歌詞やメロディーに集中して練習すると、5分の歌があっという間。でも、きちんと歌詞は歌い切っている。
③歌にだけ集中した結果、お客さんから拍手が起こった。
この3つが、主催者さんが、この訓練で得た、最高の学びだったのでした。
講演は、時間と観客と自分の関係⁉️
主催者さんと相方は、このカラオケ特訓で、リズムとテンポと歌詞、感情表現のメロディー、そして、観客との関係がわかったのでした。
リズムやテンポは、時間の感覚、これは、講演での間合いや呼吸と関係しています。
メロディーは、感情表現を豊かにします。
そして、観客を意識せず、自分の歌に集中できること、これは客観的に自分の実力を知り、その結果、自信を得るということの理解につながりました。
このカラオケ特訓って、時間の感覚と自分の実力、そして集中力を磨き、また同時に、観客の前でも恥ずかしと感じない不動心を身につけることになったのでした。
私は、そこで感じました。
これは!
ひょっとすると、このお笑い芸人の悩みを解決する、1番の近道かもしれない。
そこで、わたしは、お笑い芸人に言いました。
「お前、これ、やれば‼️」
それを聞いて、主催者さんは、少し驚いた表情をしましたが、一言「たしかに、お前やってみろよ!」そう言いました。
お笑い芸人も、少し自信のついた目をして、言いました。
「私、やってみます。毎日カラオケに行って、歌ってみます!早速、カラオケボックスに行ってきます!」
、、、おや?
さすが、我らがお笑い芸人、今までの話って、ちゃんと聞いていたのでしょうか?
まあ、でも、「自分でまずは歌ってみる。」
これって、とても大きな一歩の前進ではないかと感じました。
自信を得るには、とにかく数をこなすこと。
そして、慣れること。
まずは、自分一人ででもカラオケの練習をしましょう。
そして、それに慣れたら、スナックに飛び込んで歌を歌ってみましょう。
その結果、、、。
きっと、講演での大活躍が目に浮かぶようでした。
ポイント
理由を知ったら、とにかく実行。
理由を知らなくても、やるべきことをとにかく実行。
まとめ
このZOOMの会議で、カラオケ特訓、そして、歌を歌うことの効果、つまり、歌のリズムやテンポ、そして歌詞、これは非常に大事なことが身につくことがわかったのでした。
たった5分の歌を、何回も何回も歌うことで、言葉の文字数や順番、歌詞の内容まで身につくわけです。
歌詞って、人を感動させるための珠玉の言葉が詰まっています。
そんな歌を練習するって、お笑い芸人にとって、また、それ以外にも人に感動を伝え、心を動かす仕事にとって、とても大事なことなんだと思います。
そういえば、大御所と呼ばれているお笑い芸人さんって、みんな、歌が上手いですよね。
そして、自分の味を持っていますよね。
テレビでも、YouTubeでも、やっぱり、間合いや呼吸が、とってもしっくりくるのです。
どうして、大物お笑い芸人は、大物になれたのか?
その理由が、わかったような気がします。
そして、例のお笑い芸人は、決意を固めたのでした。
お笑い芸人のカラオケ武者修行が、開幕します🎤
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました😌
さあ、明日はどんな気づきが待っているのでしょうか?
いつも応援、ありがとうございました🙏
今回、人前で話すことって難しい⁉️
文章を書くのって難しい⁉️
興味がある方は、読んでみてください💁♂️
⏬ ⏬ ⏬ ⏬ ⏬